Category: サステナビリティ

  • 2025年のCirium世界航空会社排出量ランキングで、スクート、カタール航空、ライアンエアーが上位に

    • シンガポールを拠点とする格安航空会社(LCC)のスクートが、Ciriumの2025年EmeraldSky年次レビューで首位を獲得。
    • 座席提供量(キャパシティ)別ランキングでは、カタール航空、ライアンエアー、ターキッシュ・エアラインズが、最も効率的なグローバル航空会社として評価された。
    • 地域別のトップ企業には、フロンティア航空(北米域内)、ウィズエアー(ヨーロッパ)、ヴァージン・アトランティック航空(大西洋横断)、エア・カナダ(太平洋横断)、ジェットスマート(ラテンアメリカ)、ベトジェットエア(アジア)が含まれる。

    ロンドン(2026年4月15日) – シンガポールを拠点とするスクート(Scoot)は、Cirium(シリウム)の2025年EmeraldSky年次レビューにおいて、昨年首位であったウィズエアー(Wizz Air)に代わり、世界で最も排出効率の高い航空会社に選出された。
    また、ASK(有効座席キロ)あたりのCO₂排出量に基づくランキングでは、カタール航空、ライアンエアー、ターキッシュ・エアラインズが、世界で最も効率的な航空会社の上位3社として評価されている。

    Ciriumの本ランキングは、世界の大手定期航空会社100社を対象に、ASKあたりのCO₂排出量を指標として評価している。分析手法は、PwCによりISAE 3000基準に基づく独立保証を受けており、航空会社はグローバルパフォーマンスに基づき、ゴールド、シルバー、ブロンズの各階層に分類される。これには、世界トップ15社のほか、主要な地域別および路線別の上位航空会社が含まれる。

    CiriumのCEOであるジェレミー・ボーウェンは次のように述べている。
    「航空会社の排出量パフォーマンスは、フリートの選択、座席配置、路線への機材投入方法など、航空会社が管理可能な意思決定に帰結します。ランキング上位の航空会社は、こうした基本を的確に実行しており、その結果が数値として表れています。排出効率の向上と燃料コストの削減は表裏一体なのです。」

    スクートは、世界の航空会社排出効率ランキングで首位に立った初の東南アジアの航空会社である。1機あたり平均242席という高い座席密度に加え、平均区間距離の長い運航が、今年の首位獲得につながった。この結果は、業界全体における一貫した傾向を裏付けている。機齢の若いフリートと高い座席密度で運航する航空会社は、引き続き排出効率で同業他社を上回っており、ランキング上位は格安航空会社(LCC)が占めている。ウィズエアーは2位(2024年は1位)となり、続いてTUIエアウェイズ、エア・ヨーロッパ、フロンティア航空が続いた。これら5社はいずれも世界トップ5に入り、ゴールド・ステータスを獲得している。各社はいずれも、同業他社と比較して機齢の若い機材を保有している。

    順位航空会社拠点国旅客CO2/ASK (g)CO2排出量 (百万トン)年間フライト数 (千)平均機齢 (年)平均距離 (km)
    1スクートシンガポール512.0656.72,157
    2ウィズエアーハンガリー52.96.23354.71,547
    3TUIエアウェイズ英国53.62.2669.72,862
    4エア・ヨーロッパスペイン53.92.169102,023
    5フロンティア航空米国54.13.52084.81,470
    6TUIflyドイツ54.41.65810.62,475
    7ヴァージン・アトランティック航空英国54.52.8276.86,566
    8エアアジアXマレーシア54.81.620144,177
    9ペガサス航空トルコ55.93.823351,372
    10ジェットスターオーストラリア563.718311.11,623

    *ゴールド: 1〜5位 | シルバー: 6〜10位 | ブロンズ: 11〜15位。ブロンズ層および完全なリストについては、レポートの詳細をご参照ください。

    フロンティア航空やインディゴ(IndiGo)などの他の上位企業と同様に、平均機齢が5年未満の機材を保有するウィズエアーは、依然として最も強力なパフォーマーの一角を占めています。

    対照的に、長距離路線を運航する航空会社は、主に燃費の悪い旧型機を退役させるという機材更新を通じて、その差を縮めつつあります。ヴァージン・アトランティック航空などの事例は、新型のワイドボディ機(双通路機)と高密度な座席配置が、長距離路線においても競争力のある排出量パフォーマンスを実現できることを示しています。

    地域別および主要域内ランキング

    地域別ランキングおよび、大西洋横断・太平洋横断といった主要路線のランキングでは、いずれの地域においても、機齢の若いフリートと高い座席密度を持つ航空会社が市場をリードしていることが示されている。比較指標が異なることで、各地域の結果はそれぞれ異なる特徴を示している。

    順位航空会社拠点国旅客CO2/ASK (g)CO2排出量 (百万トン)フライト数 (千)平均機齢 (年)平均距離 (km)
    北米域内













    1フロンティア航空米国54.53.01854.81,402
    2スピリット航空米国57.43.11856.51,463
    3ウェストジェットカナダ67.02.417511.51,348
    ヨーロッパ













    1ウィズエアーハンガリー53.13.92224.61,462
    2Jet2英国57.92.811013.62,206
    3トランサヴィアオランダ59.92.011610.51,491
    東南アジア













    1ベトジェットエアベトナム64.51.41078.2941
    2シンガポール航空シンガポール66.70.9045.35.91,181
    3ライオン・エアインドネシア67.11.189.613.3828
    ラテンアメリカ













    1ジェットスマートチリ57.91.192.03.11,033
    2ボラリスメキシコ58.82.01377.61,297
    3ビバアエロブスメキシコ61.42.11579.11,069
    大西洋横断













    1ヴァージン・アトランティック航空英国53.71.816.96.56,759
    2エア・カナダカナダ54.92.724.414.46,108
    3エアリンガスアイルランド56.21.215.19.05,793
    太平洋横断













    1エア・カナダカナダ56.21.68.910.28,500
    2デルタ航空米国57.51.911.36.18,200
    3キャセイパシフィック航空香港59.82.510.89.07,900

    排出量を増やさずにキャパシティを成長させる航空会社

    2025年のEmeraldSkyレビューでは、航空会社が排出量よりも速いペースでキャパシティ(提供座席数)を拡大しているかどうかも分析している。路線別の分析では、ASKあたりのCO₂排出量の前年比削減幅が最も大きかった路線をランキングし、その結果をもたらした具体的な機材移行を特定している。対象となるには、年間300往復以上の運航実績が必要となる。


    この指標は、すでに効率的なフリートを運航している航空会社だけでなく、測定可能な改善を達成している航空会社を浮き彫りにしている。大韓航空は、主要な太平洋横断路線における次世代機への移行により、長距離路線で世界最大の改善幅を記録した。

    順位路線航空会社前年比 CO2/ASK 改善率2025年 CO2/ASK (g)機材の移行平均座席数路線距離 (km)
    1ICN – SEA大韓航空-27.4%53.6777-300ER → 787-9/103088,376
    2ICN – HNL大韓航空-22.4%52.3747-8 & 777-300ER → 787-103277,354
    3JFK – DELアメリカン航空-20.4%59.8777-300ER → 787-928511,756
    4KEF – SEAアイスランド航空-20.3%57.9757-200 → A321neo1865,810
    5JFK – GRUアメリカン航空-19.3%51.5777-200ER → 787-92847,663
    6LHR – HKGブリティッシュ・エアウェイズ-18.1%64.3777/787ファミリー → A350-10003039,631
    7BOS – LHRデルタ航空-17.0%60.0A330-200 → A330-900neo2685,241
    8MSP – LHRデルタ航空-16.9%57.2A330-200 → A330-900neo2816,443
    9MUC – BOMルフトハンザ-16.4%55.5A340-600 → A350-900neo2936,312
    10HKG – CDGキャセイパシフィック航空-16.4%62.8777-300ER → A350-900neo2879,590

    ボーウェンは次のように述べている。
    「路線レベルのデータは明確な事実を示しています。航空会社が旧型のワイドボディ機を次世代機に入れ替えた場合、その路線における座席キロあたりの排出量は、1年以内に最大27%低下する可能性があります。これは理論上の話ではなく、実際の運航データに基づく測定結果です。」

    EmeraldSky排出量レポートについて

    今年で2年目を迎えるCiriumのEmeraldSky年次レビューは、世界の大手定期旅客航空会社100社を対象に、ASKあたりのCO₂排出量を用いて航空会社の排出原単位を評価している。

    2025年版では、前年比での進捗も追跡し、航空会社が排出量よりも速いペースでキャパシティを拡大しているかどうかを測定している。本分析はフライトレベルの運航データを使用しており、PwCによりISAE 3000基準に基づく独立保証を受けている。またEmeraldSkyは、航空業界向け気候変動対応ファイナンスフレームワークであるPegasus Guidelinesにおいて、適格なフライト排出量データプロバイダーとしてロッキーマウンテン研究所から認定されている。

    Ciriumに関する報道関係のお問い合わせは、media@cirium.com までご連絡ください。

  • 定時運航率は排出量の指標となる 

    Mike Malik, Chief Marketing Officer, Cirium

    調査が実際に示していること 

    Ciriumのチームは数か月をかけて、この関係性を3つの距離帯で分析しました。短距離(1,500km未満)、中距離(1,500~3,999km)、長距離(4,000km以上)です。2019年7月と2024年7月の運航状況を比較し、Cirium EmeraldSkyプラットフォームを用いて、1日あたり10万便以上のフライトにおける47の運航変数を追跡しました。ゲート時間や滑走路での待機時間から、機材構成や搭乗率まで、あらゆる要素が含まれています。 

    結果は一貫していました。

    定時運航率が改善した路線では、飛行時間と排出量が明確に減少しました。

    逆にOTPが低下した路線では、飛行時間が長くなり、排出量が増加しました。この傾向は、航空会社や機材タイプを問わず見られました。 

    多くの排出量計算ツールは単純な距離計算に依存していますが、私たちは実際の運航データを追跡しています。これこそが、実際の燃料消費量を決定する要因です。PwC(プライスウォーターハウスクーパース)は、この方法論をISAE 3000基準に基づいて独立検証しており、これは航空会社の排出量に関する公開データセットの中で最も厳格なものの一つです。 

    なぜ遅延がより多くの排出を生むのか 

    メカニズムは単純ですが、しばしば見過ごされています。遅延した航空機は、何の生産的な成果もないまま燃料を消費します。エンジンをかけたまま誘導路で待機し、管制承認を待ちます。着陸前には上空待機パターンを旋回し、混雑を避けるために長いルートを飛行します。 

    Brueckner氏とAbreu氏による21年間の研究(米国の航空会社16社対象)では、

    15分以上の遅延便が1ポイント増えるごとに、燃料消費量と排出量が0.3%増加することが示されました。

    実際、遅延率を22%から19%へ削減するだけで、燃料消費量は約1%減少します。研究対象の航空会社は2015年に137億ガロンのジェット燃料を消費しており、標準的な炭素価格では、この改善により年間4,800万ドルの環境的利益が得られました。これは、運航改善による測定可能なインパクトです。

    地上業務が物語るもの 

    排出量の多くは離陸前に発生します。欧州の航空交通管理分析(2015~2017年)によると、ルーティングの非効率性により飛行経路が最適より0.61~0.76%長くなり、22万9,000トンの余分な燃料と72万1,000トンのCO₂が追加排出されました。これは欧州経済領域全域を4日間飛行し続けるのと同等です。 

    ロンドン・ヒースロー空港のピーク時には、到着機の約半数が平均6分間の上空待機を行います。2015年1月のあるピーク時間帯には、その待機だけで10トンのCO₂と114kgの窒素酸化物が排出されました。 

    米国の混雑空港20か所では、タキシングだけで年間600万トンのCO₂が発生しています。調査によると、タキシング遅延を解消することで、全体の燃料消費量を平均1%削減でき、一部の空港では最大2%の削減が可能です。 

    既に効果を上げているソリューション 

    連続降下運航(CDO)は、従来の段階的な降下ではなく、最小限のエンジン推力でスムーズに降下する方式です。

    これにより、1フライトあたり平均51kgの燃料を節約でき、実運航では燃料消費を3.6%改善しました。欧州全域で導入すれば、年間35万トンの燃料節約が可能です。 

    空港協調的意思決定(A-CDM)システムは、航空会社、地上ハンドラー、航空交通管制の間で透明性のある情報共有を実現します。2016年に欧州の17空港が導入した際、タキシング時間が7%短縮され、航空交通遅延が10.3%減少し、CO₂は10万2,700トン削減されました。

    航空会社間の格差 

    航空業界は2013年から2019年にかけて、旅客一人当たりの炭素排出量を12%改善しました。

    しかし、航空会社間の差は顕著です。当社の「2024年フライト排出量レビュー」によると、Wizz Air(53.9g CO₂/ASK)やFrontier(54.4g CO₂/ASK)などのLCCは、レガシーキャリアを大きく上回る効率性を示しています。これは、高い搭乗率、単一機種運航、ポイント・トゥ・ポイントネットワーク、厳格な手順管理といった要因によるものです。これらは定時運航率と効率性の両方を支えています。 

    なぜ今「3%」が重要なのか 

    2050年までに航空業界がネットゼロを達成するには、持続可能な航空燃料(65%)と新しい推進技術(13%)が不可欠です。運航改善はわずか3%ですが、即時に実行可能な唯一の選択肢です。持続可能燃料の商業規模化は2030年代以降、水素や電気航空機の導入もまだ先です。

    つまり、今すぐできるのは運航改善です。

    新技術は不要、既存の手順をより良く実行するだけです。 

    航空会社が定時運航率を公表するとき、それは顧客サービスの質だけでなく、運航効率と環境影響を示す指標です。データはその関連性を証明しています。より良い定時運航率は、旅客一人当たりの排出量削減につながります。それは、航空会社が今すぐ改善できることなのです。 

    Report highlights

    もし「2024年 EmeraldSkyフライト排出量レビュー」の完全版をまだお読みでない場合は、以下のリンクからダウンロードいただけます。2025年版は2026年初頭にリリース予定です。公開時にいち早くアクセスをご希望の方は、以下のQRコードからご登録いただければ、公開次第お送りいたします。 

    情報源 

    Cirium EmeraldSky Study (2024): Short-haul route analysis comparing July 2019 to July 2024 operations, tracking 47 operational variables across 100,000+ daily flights. Methodology independently verified to ISAE 3000 standard by PricewaterhouseCoopers. 

    Brueckner, J.K., and Abreu, C. “Airline Fuel Usage and Carbon Emissions: Determining Factors.” Journal of Air Transport Management, Vol. 62 (2017), pp. 10-17. Study of 16 US airlines over 1995-2015 period. 

    EUROCONTROL Performance Review Reports (2015-2017): European air traffic management inefficiency analysis, horizontal flight efficiency data, and holding pattern emissions studies. 

    EUROCONTROL A-CDM Impact Assessment (2016): Analysis of 17 European airports implementing Airport Collaborative Decision Making systems. Study developed by Atlas Chase for EUROCONTROL. 

    Cirium Flight Emissions Review (2024): Global airline emissions rankings using flight-specific operational data. Published July 2025. 

    IATA Global Aviation Data (2013-2019): Historical carbon intensity trends for commercial aviation. 

    Air Transport Action Group (ATAG): Waypoint 2050 (2nd Edition, September 2021). Aviation industry net-zero pathway analysis and decarbonization scenarios. 

  • ヴァージン・アトランティック航空:定時運航率改善における新たな顔

    Lydia Webb, Marketing Director – Americas & Strategic Programs, Cirium

    2024年、ヴァージン・アトランティック航空のOTPは74.02%であり、総フライト数に基づくとヨーロッパ地域でのトップ20ランキングには入りませんでした。しかし、今年は資格を満たしただけでなく、26,359便にわたり83.45%という素晴らしいOTPを記録し、地域で第4位の座を確保しました。これは昨年から9.43ポイントの上昇です。この成果はヨーロッパの文脈を超え、ヴァージン・アトランティック航空を世界有数の航空会社の一つとして位置づけるものです。これはまた、課題を克服し、運航基準を継続的に改善するという同社のコミットメントを浮き彫りにしています。

    ヴァージン・アトランティック航空は2025年を通じて一貫して高い定時運航率を維持し、1月と12月を除いて80%を超えるOTPを記録しました。同社は自社の分野で挑戦者でありリーダーであることにコミットしており、機材の近代化、乗客へのプレミアムな体験、人材、そしてサービスを提供するコミュニティに対して大規模な投資を行ってきました。

    変革の一年

    2025年、ヴァージン・アトランティック航空は定時運航率の改善に注力し、事業全体で大きな進展を遂げました。同社はカリビアン航空と新たなインターラインおよびコードシェア契約を締結し、ネットワークを拡大しました。また、インディゴ、デルタ航空、エールフランス-KLMとの戦略的パートナーシップに参加し、成長著しいインド経済と北米・ヨーロッパを結びつけました。

    さらに、Joby Aviationとの提携を発表し、ヒースロー空港とマンチェスター空港のハブと他の地域目的地との間で、ゼロエミッションの短距離移動を提供します。

    機材近代化計画を完了するため、ヴァージン・アトランティック航空はロンドン・ヒースロー空港のスロットを活用し、アポロが管理するファンドから7億4500万ドルの資金を確保しました。この資金は、同社の財務を強化し、ボーイング787-9型機の改修、2026年からのプレミアムキャビン拡充とリトリートスイートを備えた新しいエアバスA330neo型機の導入、そして全機材へのStarlinkを利用したWi-Fi導入などのアップグレードを支援します。ヴァージン・アトランティック航空は、Starlink技術を使用し、2027年までに展開を完了させることで、全機材で無料かつストリーミング品質の無制限Wi-Fiを導入する英国初の航空会社となります。

    未来をリードする

    ヴァージン・アトランティック航空の取締役会は、シャイ・ワイス氏が2025年末をもってCEOを退任し、コーニール・コスター氏が後任に就くことを発表しました。元最高顧客・運航責任者であったコスター氏は、運航の監督、顧客体験の向上、パンデミック禍での航空会社の舵取り、A330neo型機の導入、そしてデジタルトランスフォーメーションの推進において重要な役割を果たしました。コスター氏のリーダーシップの下、同社はコミットメントを維持し、運航パフォーマンスにおいて新たな基準を達成することを目指しています。

    見事な功績

    今日の競争が激しい航空業界において、国内線、地域線、長距離線で80%を超える定時運航率を維持することは容易なことではありません。特に、その出発点が基準を下回っていた場合はなおさらです。ヴァージン・アトランティック航空は、その達成を通じて、挑戦者でありながら業界のリーダーでもある理由を証明しました。改善への同社の献身は、見過ごされることはありませんでした。Ciriumは、ヴァージン・アトランティック航空チーム全体が、今年の「最優秀改善航空会社」という称号を獲得したことを心から祝福します。これは真に価値ある評価です。私たちは、将来さらに大きな成果が見られることを楽しみにしています。

  • 航空会社の定時運航実績の改善が排出量削減につながる

    Andrew Doyle
    Andrew Doyle

    Andrew Doyle, Senior Director – Market Development, Cirium

    航空ファンにとって、緻密に組まれた運航スケジュールほどエキサイティングなものはありません。しかし、飛行機で時間通りに移動することが、気候変動との闘いに本当の変化をもたらすとしたらどうでしょう?Ciriumによる先駆的なEmeraldSkyの排出量測定法を通じて、航空会社の定時運航実績(OTP)とフライト排出量の削減との間に密接な関連性があることが初めて明らかになりました。この革新的な分析法は、スケジュールの信頼性がいかに持続可能な飛行の実現に直接貢献できるかを示す上で非常に画期的です。

    EmeraldSky はありふれた排出量測定法ではありません。これは、各フライトのCO2排出量を推定する際に、さまざまな変数の配列を考慮に入れる高度なツールです。航空機のタイプやエンジンのシリーズから、ウィングレットのデザイン、旅客や貨物のペイロード(有償搭載量)、さらには機体の機齢に至るまで、すべてが因子として織り込まれています。重要なのは、EmeraldSkyにはゲートや滑走路の時間などのリアルタイムデータも含まれており、飛行機がタキシング(地上走行)や飛行に費やす時間を正確に記録できるという点です。この高い水準の精度により、EmeraldSkyは従来の距離ベースの排出量ツールとは一線を画しています。

    なぜそれが重要なのでしょうか?それは、機材が空中や地上にいる時間は燃料燃焼に直接関係し、それゆえにCO2排出量にも影響するからです。

    フライトのあらゆる段階における効率化は、乗客にとっての利便性向上だけではなく、航空関連業界の環境フットプリントの削減にもつながります。

    Ciriumによる分析は、OTPと排出量のトレンドの関係を追跡することで、フライトのあらゆる段階における効率化が、乗客にとっての利便性向上だけではなく、航空関連業界の環境フットプリントの削減にもつながることを明らかにしました。

    Ciriumは、短距離のメインラインフライト(1,500km未満)の運航数量が多い空港ペアを分析し、2019年7月から2024年7月までのデータを比較しました。そして、OTPの改善が平均飛行時間と排出量の大幅な削減と一致した8路線を特定しました。一方、9路線は区間時間(セクタータイム)の延長、排出強度の増加、OTPの低下を示しました。

    その相関関係は明らかで、定時運航率が高いほど炭素強度が低くなっています。端的に言えば、フライトが予定した時間通りに運航されれば、排出量は減少するのです。

    この分析結果からは、航空交通管理(ATM)における非効率性に対処することの重要性が浮かび上がります。例えば、ヨーロッパ本土上空の国家管理空域の統合が遅々として進まないことは、ボトルネック(障壁)としてよく知られています。そのような非効率性は、燃料消費と排出量を増加させるだけではなく、航空会社のOTP改善能力をも制限することになります。この種の課題を解決できれば、環境と運航実績の双方に好影響をもたらす可能性があるのです。

    このことは航空業界のステークホルダーや業界リーダーにとって、オペレーショナル・エクセレンスがいかに持続可能性の目標と合致しうるかを示す説得力のある証拠となります。OTPを改善することは、乗客の満足度を高めるだけでなく、飛行機利用をよりスマートに、より環境に優しく、さらには地球の未来にとってより良いものにすることでもあります。CiriumのEmeraldSkyは、この重要な関係性を深く理解する道を開き、より持続可能な空を目指す過程において一分一秒が重要であることを証明しました。

     OTPの改善でCO2強度が低下

    (有効座席キロあたりの排出CO2のキログラム)2024年7月と2019年7月の比較(選択された運航ルート)

    CiriumのEmeraldSkyが航空業界の環境保護推進とクリーン化を可能にする方法について詳しく知るには EmeraldSky Aircraft & Flight Emissions をご覧いただき、当社の専門家との面談をご予約ください。

    レポートのハイライト

    • デルタ航空が4年連続でCiriumのオペレーショナル・エクセレンスのプラチナ賞を受賞
    • アエロメヒコ航空がグローバル部門で最も定時運航率の高い航空会社に認定される
    • 発表された地域のリーダー企業:デルタ航空、コパ航空、イベリア・エクスプレス、日本航空、フライサフェアが最優秀賞を受賞
    • ボゴタ・エル・ドラド国際空港がCiriumの初のプラチナ空港賞を受賞
    • リヤド・キング・ハリド国際空港、2024年度「最も定時運航率の高いグローバル空港」に選出
  • CO2排出規制が管理型出張にもたらす影響とは?

    JIm Hetzel Director of Product Marketing
    JIm Hetzel Director of Product Marketing

    Jim Hetzel, Director of Product Marketing, Cirium

    CO2排出量報告(カーボンエミッション・レポート)は、特に管理型の出張を実践する企業にとって、企業の社会的責任という点でますます重要になってきています。環境意識が高まる今の時代においては、世界的な規制がCO2排出に与える影響を理解することは極めて重要です。では、そのような規制がビジネスにどう影響を与え、どのような利益をもたらすのかを見ていきましょう。

    CO2排出量報告には、組織の温室効果ガス排出量について、以下の3つのスコープに分けて数値化することが含まれます。

    スコープ1:所有または管理する排出源からの直接排出。
    スコープ2:購入したエネルギーの使用に伴う間接排出。
    スコープ3:出張を含むその他の間接排出。

    強まる世界の規制

    世界の各規制機関は今、企業の環境への影響に対する責任を問うため、CO2排出量報告に関する厳格な規則を導入しています。

    欧州連合(EU)の企業持続可能性報告指令(CSRD)
    EUの大企業に対し、出張による気候への影響など、環境への影響に関する報告書を定期的に公表することを義務付けるものです。

    米カリフォルニア州気候企業リーダーシップおよび説明責任法(SB253)ならびに気候関連財務リスク法(SB261):
    企業に対し、業務やサプライチェーン、金融機関のポートフォリオからの排出を含めた全排出範囲の開示を義務付けるものです。

    Traveler at sunset on a hill over a beach

    コンプライアンスのメリット

    1. 規制の順守:企業はCO2排出規制を理解、順守することにより、コンプライアンス違反に伴う罰則や法的リスクを回避することができます。
    2. カーボンオフセットの取り組みの最適化:排出量報告に関する知識があれば、企業はCO2排出量(カーボンフットプリント)を効果的に削減できる分野を特定することが可能です。
    3. コスト削減:カーボンオフセットの取り組みを最適化することにより、企業は排出削減戦略に伴うコストを最小限に抑えることができます。
    4. ブランドイメージの向上:正確な排出報告を通じて環境持続可能性への真摯な姿勢を示すことは、環境意識の高い消費者が抱く企業のブランドイメージを向上させるのに役立ちます。
    5. 投資家へのアピール:CO2排出量を積極的に管理している企業は、持続可能な慣行が長期的な財務安定性をもたらすことになるため、投資家コミュニティにとって魅力的に映ります。
    6. 規制の順守:CO2排出規制を理解し順守することで、企業はコンプライアンス違反に伴う罰則や法的リスクを回避することができます。

    Ciriumは、航空機およびフライトの排出ガスを正確に測定するという画期的な仕事に取り組んでいます。持続可能な慣行と責任ある企業行動を追求するという意味で重要な役割を果たしており、結果として、企業がグローバルなESG目標に沿った事業を展開することに役立っています。

    ケーススタディ事例 – RELXのフライトダッシュボード

    世界的な情報分析企業であるRELXは、以下のように革新的なソリューションを駆使してフライトの排出量を測定・追跡しています。

    • Ciriumの航空分析を利用したフライトダッシュボードは、正確な燃料消費量を算出し、提供します。
    • RELXはこのデータをもとに、排出量の削減、排出量の少ない航空会社や路線の選択、そしてCO2削減目標の設定に向けて、確かな情報に基づいた意思決定を行います。

    RELXで変わる旅行行動

    フライトダッシュボードの導入は、RELXに以下のような前向きな変化をもたらしました。

    • 対面の会議にかかる財務コストと炭素関連コストを考慮し、その最適なバランスを見つける。
    • 出張の影響を毎年測定し、削減目標を設定する。
    • 不必要な出張を減らし、環境プロジェクトを支援するインセンティブとして、CO2への価格付けであるインターナルカーボンプライシング(社内炭素価格)を導入する

    組織はCO2排出量を積極的に管理することにより、コンプライアンスのメリットを享受しながら、持続可能な未来に貢献することができます。こうした変化をしっかりと受け止めて、よりグリーンな明日を共に創り出しましょう。


    持続可能な旅行プログラムの計画作成について、詳しくはこちらをご覧ください。

  • 航空業界のグリーンウォッシュ対策:透明性が高く正確な排出量測定を追求する

    JIm Hetzel Director of Product Marketing
    JIm Hetzel Director of Product Marketing

    Jim Hetzel, Director of Product Marketing, Cirium

    Wilson Caulfield, Head of Sales, EMEA, Cirium

    欧州委員会が発表した2024年4月30日付プレスリリースによると、同委員会はこのほど、いわゆるグリーンウォッシュ(環境配慮を装って誤った印象を与えること)を行った航空会社20社に対し、環境に関する不当な宣伝行為を働いたとして断固たる措置を取りました。このリリースには、「欧州委員会および各国の消費者保護当局は、誤解を招くグリーンウォッシュを行った航空会社20社に対する措置を開始した」と記されています。これらの航空会社は、自社の環境への取り組みについて誇張したり、虚偽の説明をしたりすることで、消費者や利害関係者に誤解を与えていたことが判明したのです。この厳しい対応は、規制当局による監視を強化するとともに、航空業界が温室効果ガス排出量について、透明性のある客観的な測定方法を採用することが急務であるという現状を浮き彫りにしています。

    グリーンウォッシングが意味するもの

    グリーンウォッシュは航空会社の評判を落とすだけでなく、社会的信用や投資家からの信頼も損ないます。そのような行為は、持続可能性への真っ当な取り組みを阻害します。財政的、法的な影響も甚大になる可能性があります。2050年までに排出量実質ネットゼロの目標を達成しなければならないという重圧が高まっている航空業界にとって、深刻な結果を招くのです。効果的で信頼のある気候変動対策は、正確なデータと透明性のある報告を提出できるかどうかにかかっています。

    独立した監視システムの必要性

    こうした問題に対処し、すべてのステークホルダーからの信頼を醸成するために、航空業界は、信頼度が高く科学的に正確な排出量データを保証するような独立した監視システムを持たなければなりません。それは、以下のような要素を有するシステムです。

    • 透明性を高める:ステークホルダーが信頼し得る、検証可能で科学的根拠に基づいたデータを提供する。
    • 法や規制の遵守をサポートする:罰則を受けないために、国際的な基準や規制に沿うようにする。
    • 投資家からの信頼を得る:持続可能性に真の貢献を果たし、環境意識の高い投資家を惹きつける。
    • 顧客からの信頼性を高める:航空会社の環境に関する戦略が合法的でインパクトのある内容であることを顧客に確信してもらう。

    自主性のある正確なフライト排出量の算出に重点を置く

    Ciriumは、信頼と独立性のあるデータ分析を通じて、2050年までのネットゼロ達成という目標に向けて業界を後押しすることに全力を注いでいます。このミッションをサポートするべく、Ciriumは高度な方法論であるEmerald Skyを開発しました。これはデータ、分析、革新的な手法を統合し、CO2の飛行時の排出量と飛行時に予測される排出量の両方について、比類のない精度で測定するものです。

    大雑把な推定や仮定に依存する従来の炭素計算法とは異なり、Emerald Skyは、最先端の技術と独自のデータを駆使して、航空機の燃料消費量とCO2排出量を正確に計算します。これにより、現在および将来の気候変動規制を満たすために必須となる、より正確なフライト時の排出量の報告を確実に行うことができます。

    CiriumはEmerald Skyを通して、環境に関する誓約を達成するために必要な正確さと透明性を業界に提供することを目指しています。

    業界を前進させる

    航空会社の使命とは、単にCO2排出量削減への意欲を表明することだけにとどまりません。今こそ、環境への影響と対応策の策定を自らの問題として捉え、科学的裏付けのある具体的な成果に向けて取り組む時なのです。

    グリーンウォッシュに対処し、堅牢な排出量モニタリングシステムを採用することは、単なる規制要件ではありません。航空関連業界の持続可能な未来を構築するために不可欠な要素なのです。私たち航空関連業界の環境保護に関する主張が、私たちの航空機と同じように空高く飛躍できることを証明するために、共に努力しましょう。

    ぜひCiriumにお問い合わせください。温室効果ガスの排出量を客観的かつ科学的に測定する正確無比な方法をお伝えいたします。Ciriumのソリューションは、持続可能性への取り組みの透明性、信頼性、そしてグローバルなネットゼロ目標との整合性の実現を保証します。

  • ネットゼロへの道:増え続ける商用航空界のCO2排出量(パート3)

    Andrew Doyle
    Andrew Doyle

    Andrew Doyle, Senior Director – Market Development, Cirium

    注:これは3部構成の第2部です。第1部第2部をお読みください。


    2024年4月に世界で稼働したエアバスとボーイングの旅客機タイプのフリートを見てみると、前回の排出量ピークだった2019年7月と比較して、最新世代のボーイング737Maxが(2020年後半に世界的な運航停止命令が解除されて以降)1,500機近く導入された一方、エアバスのA320neoとA321neoが計1,800機近く追加されていることが最も注目されます。この間、旧世代のA320ceoの稼働フリートが500機以上減少し、450機以上の737-800が稼働フリートから排除されました。

    ワイドボディ機については、老朽化した旅客仕様の747-400の稼働フリートが130機から20機のみとなり、レガシー機の767-300のフリートは190機近く減少しました。A380の稼働フリートは233機から160機に減少し、A330-300の稼働フリートも110機以上減っています。これらの機材は、計400機弱の最新世代のA350とA330neoの追加機材、さらに270機以上の787に置き換えられ、補充されています。エアバスとボーイングの旅客ジェット機の稼働フリートの合計はこの5年間で1,000機以上増加し、約21,000機になりました。これは排出量の点からみて、最新世代のエンジン技術の普及が進んだことによる1フライトあたりの効率性向上の相殺分を上回る増加規模です。

    ここに私たちの見解を示します。

    商用航空業界はいま岐路に立たされており、増大する旅行需要に応えつつ、環境への影響を大幅に削減するという二重の課題に直面しています。その克服のためには、航空会社、航空機メーカー、各国政府、ステークホルダーが一丸となって、持続可能な技術と燃料に投資する必要があります。

    事態の緊急性に対応し、技術革新を受け入れ、野心的な炭素削減目標の達成に向け尽力することは、健全な地球を保ったまま航空業界の未来を切り拓いていくために不可欠なステップです。

    持続可能性の道のりは平坦ではありません。

    しかし、積極的な対策と協力的な取り組みによって、航空業界はこの重大な課題に立ち向かうことができるのです。

    航空機とフライトの排出量に関する正確な知見であるEmerald Sky Aircraft and Flight Emissionsをぜひご活用ください。

  • ネットゼロへの道:増え続ける商用航空界のCO2排出量(パート2)

    EmeraldSky logo representing aircraft and flight emissions
    Andrew Doyle
    Andrew Doyle

    Andrew Doyle, Senior Director – Market Development, Cirium

    注:これは3部構成の第2部です。第1部第3部をお読みください。

    Cirium独自のEmerald Skyの方法論とデータ分析によると、2019年にCO2排出量が最も多かった航空会社200社(割合にして総排出量の93%。うち185社は現在も運航中)のうち81社は、2024年7月までの5年間でASK(有効座席キロ)あたりのCO2を平均3.9%以上削減できる見込みです。最も改善された航空会社(アイスランド航空)は、大規模なフリート更新プログラムの恩恵により24%以上の削減を記録する見通しです。他の航空会社、例えば排出量8.1%減と見込まれるブリティッシュ・エアウェイズは、新型コロナウイルスのパンデミックの間、747-400のような特に燃料消費の激しい航空機の全フリートを段階的に廃止する決定を下しました。

    これとは逆に、フィンエアーのASKあたりのCO2排出量は、2019年から2024年の間に10%以上増加すると予測されていますが、これは主に、2022年2月のロシアによるウクライナ侵攻後、ロシア領空が使用できなくなったことが要因です。

    この結果、フィンランドのフラッグキャリアであるフィンエアーが運航するA350フリートのASKあたりの燃料使用量は、約20%増加しました。これは、大圏距離ベースの方法論ではなく、Ciriumの飛行時間(分)ベースの方法論でフライト内容が把握されることにより、アジア発着便の飛行時間が延びたためです。

    航空業界が直面している持続可能性に関する主要な課題は、商用旅客機の増加が予測される中、持続可能な航空燃料(SAF)の供給が大幅に拡大するまでは、CO2排出量の絶対量が増加し続けることにあります。

    国際的な最新の推計によれば、世界全体の排出量のうち航空関連業界が占める割合は約2%と比較的小さいものの、化石燃料の使用にすぐに代替し得る手段がないこと、また上空で巻雲(飛行機雲)が形成されることによって温室効果が増大する可能性があることから、この業界は依然として風当たりが強い状況となっています。

    次週のパート3「稼働フリートの変化が与える影響」もどうぞお楽しみに。EMERALD SKYの詳細については、当社までお問い合わせください


  • ネットゼロへの道:増え続ける商用航空界のCO2排出量(パート1)

    EmeraldSky logo representing aircraft and flight emissions
    Andrew Doyle
    Andrew Doyle

    Andrew Doyle, Senior Director – Market Development, Cirium

    注:これは3部構成の第2部です。第2部第3部をお読みください。

    エンジン技術や航空機設計の大幅な進歩が顕著な時代においては、航空関連業界が環境のサステナビリティに向けて、まっすぐに飛躍の道を歩んでいるとの期待があるかもしれません。しかし、現実はもっと複雑であり、懸念すべき状況です。さまざまな技術の進歩にもかかわらず、この業界は重大な岐路に立たされています。温室効果ガスの排出量が過去の水準を超えて急増すると予測されており、グローバル規模で気候変動問題に対処するための道のりに暗雲が立ち込めているからです。

    Ciriumの最新の予測によると、定期旅客便に起因する月間二酸化炭素(CO2)排出量は、2024年7月には7,400万トンと過去最高を記録し、新型コロナウイルスのパンデミック前の最高値だった2019年7月の7,300万トンを上回る見込みです。

    それでも、良いニュースもあります。有効座席キロ*(ASK)当たりのCO2排出量として測定される効率性は、この5年の期間で3.8%以上改善される見通しです。これは主に、最新技術のエンジンを搭載した航空機の割合の増加によるものです。

    2019年7月には、計310万便弱で9,150億ASKが供給され、CO2排出量はASKあたり平均70g強と算出されました。Ciriumの2024年7月の予測では、実際のフリートに紐づけされた航空会社の公表スケジュールに基づくと、計320万回以上のフライトが約9,800億ASKを供給し、CO2排出量は平均68g弱になる見込みです。

    プラット・アンド・ホイットニー(P&W)のPW1100Gを搭載したエアバスA320neoファミリーの何百もの機材が現在、エンジン点検のため待機中であり、一方でボーイングの737マックスも2件の死亡事故後、長期にわたる運航停止の影響で納入が制限されました。こうした事態がなければ、排出量に関する効率性の改善幅はもっと大きくなっていたでしょう。また、パンデミック後のサプライチェーンの問題や機体認証の課題もあり、最新世代のワイドボディ機の就航数が、2019年当時の想定よりも少なくなってしまいました。

    次週のパート2「航空会社のCO2排出量削減に影響を与える要因」もどうぞお楽しみに。Emerald Skyの詳細については、当社までお問い合わせください


  • Cirium、RMIより気候変動対応型航空ファイナンス向けのフライトCO2排出量データ提供企業に認定される

    航空分析の最も信頼ある情報源であるCiriumは、Pegasus Guidelines(ペガサス・ガイドライン)のリリースに伴い、ロッキーマウンテン研究所(RMI)から認定データプロバイダーとして適格性認定を受けたことを誇りに思います。この重要なマイルストーンは、航空機のフライトのCO2排出量削減に対するCiriumの精力的な取り組みと、商用航空のより環境に優しい未来を育むうえでCiriumが果たす極めて重要な役割を強調するものです。

    Pegasus Guidelinesは、航空業界向けにカスタマイズされた初の気候変動対応型航空ファイナンスの枠組みとして、先駆的な一歩を踏み出しました。

    銀行や金融機関の指針として作成されたこのガイドラインは、投資の選択と脱炭素化の目標を融和させることを目的としています。2050年までにCO2排出量ネットゼロ(実質ゼロ)を達成するための「1.5℃シナリオ」をベンチマーク(基準)としつつ、航空ファイナンス・ポートフォリオにおける排出強度と気候適合性を独自に評価、報告するためのツールを金融機関に提供しています。

    Emerald Skyは、航空機の燃料消費量とCO2排出量を正確に計算するために、燃料燃焼の最先端の方法論と独自データを活用しています。

    Ciriumの功績の中心にあるのはEmerald Skyです。このEmerald Skyは、データ、分析、革新的な手法を組み合わせることにより比類のない精度を確保し、航空機の独立した排出量測定に革命をもたらします。Emerald Skyは、大圏飛行距離や一般的な航空機の想定に頼った従来のCO2排出ソリューションとは異なり、燃料燃焼の最先端の方法論と独自データを活用し、航空機の燃料消費量とCO2排出量を正確に算出します。また、航空機の機種、機体の属性(ウィングレットなど)、エンジンの種類、機齢、飛行時間(物理的なタキシングと空中飛行時間の両方)、乗客と貨物の積載量などの重要な要素を精細に考慮した上で、精度の低い推定距離に対し、正確な燃料消費量に基づいた総合的な評価を提供します。ステークホルダーは、航空機のCO2排出量を高精度で測定することを通して、機材、ポートフォリオおよび運航会社別のより効果的なCO2排出量報告を実現するための有益な洞察的知見を得ることができます。これにより、炭素削減の戦略やインセンティブの構築が可能になります。

    Ciriumのイノベーションは、銀行、金融機関その他のステークホルダーが容易にフライトCO2排出量を追跡できるようにし、Pegasusガイドラインと世界の環境目標に沿った正確な排出量評価と削減を後押しします。

    主なハイライト

    • RMIによる認定―Ciriumは認定データプロバイダーとして認められました。これは、当社のCO2排出量追跡データが正確性と信頼性の最高基準を満たしていることを示しています。
    • Emerald Sky―この最先端ツールは、航空関連業界のCO2排出量に関する総合的な知見を提供し、信頼ある検証データの分析を通して効果的な実績報告とCO2排出削減戦略の実施を可能にします。
    • 持続可能性への取り組み―CiriumのEmerald Skyを利用すれば、銀行、金融機関、非銀行系(ノンバンク)金融機関(NBFI)は、Pegasus Guidelinesへの取り組みを大きく前進させ、ネットゼロ・エミッション(CO2排出量実質ゼロ)の達成に向けて具体的な進歩を遂げることができます。

    CiriumがRMIからPegasus Guidelinesに基づく認定データプロバイダーとして認められたことは、単なる成果ではありません。これはすべての航空関係者が持続可能性を優先する必要性を裏付けるものです。航空関連のステークホルダーはEmerald Skyの活用を通して、最も正確かつ精密なデータ分析をいつでも利用することができ、CO2排出量を削減し、地球環境の改善に貢献することができるのです。

    CIRIUMのEMERALD SKY FLIGHT EMISSIONSの詳細をご覧ください