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台頭するサウジアラビア――リヤド・キング・ハーリド国際空港が「グローバル」、「大規模空港」両部門のトップに


リヤド・キング・ハーリド国際空港が、Ciriumの2024年定時運航実績(OTP)アワードの「大規模空港」と「グローバル」部門賞の両方を受賞しました。

Willy Boulter
Advisory Board Member Consultant and former Airline Executive

ここ2、3年、サウジアラビアからは新たな投資や取り組みに関する画期的な発表が数多く行われています。それに加えて今回、同国のリヤド・キング・ハーリド国際空港が、Ciriumの2024年定時運航アワードの「大規模空港」部門と「グローバル」部門の両方を受賞するという偉業を達成しました。

将来に向けて壮大な計画や新たな投資を発表するのは簡単なことですが、リヤド空港は既に卓越した実績を示しており、2024年に追跡された同空港の240,990便、115路線で86.65%の定時出発率を達成しています。同空港は毎日24時間、世界トップクラスのパフォーマンスを通じて航空会社や旅行者に恩恵を与えてきました。定時出発率では2位のリマを2ポイント近く引き離しており、最も近い地域のライバルであるドーハにも5ポイント以上の差をつけました。リヤド空港は、空港内のエアサイドにおけるオペレーショナルエクセレンス(業務運用の卓越性)とビジネスの継続性に常に焦点を当てながら、旅客体験の絶え間ない改善と合わせてスロット(発着枠)の最適化とプランニングにおける利用率を高めることで、世界的に業界をリードしています。

リヤド空港は急成長市場にサービスを提供しており、主要都市リヤドとジェッダを結ぶ空港ペアは、2024年に世界で最も需要が伸びた国内路線となりました。また、サウディア(SV)を筆頭とするダイナミックな現地航空会社は、ビジネスとレジャーの両面で増大する国内需要に応えるため、積極的にキャパシティを追加しました。GDP成長率は2024年が4.4%、2025年にはそれよりも若干高くなるとそれぞれ予測されており、観光開発への新規投資が膨大な範囲に及ぶことを考えれば、航空業界の成長率は年率10%を軽く超えるとみられます。SVの2024年の座席数は9.8%増加し、137機の強力な同社フリートには6機が新たに追加されました。

サウジアラビアの格安航空会社であるフライナスとフライアディール(SVの子会社)もキャパシティを増やし、今後の拡大計画を意欲的に進めています。フライナスは30機のA330を含む280機を既に発注し、一方のフライアディールは5月に51機のA320ファミリーの発注を発表しています。

同国の目標は、2030年までに3億3,000万人の国際線・国内線の旅客数を達成することです。リヤド空港では2025年のある時点で、サウジアラビアの新しいフラッグ・キャリアであるリヤド・エアが就航します。リヤドを拠点とするリヤド・エアは、急成長するサウジアラビア市場に国際線サービスを提供するとともに、他のハブ空港経由のトランジット輸送を分け合うもう一つの航空会社となります。

リヤド・キング・ハーリド国際空港は2024年、サウジアラビア国内外の新旧の業界関係者や企業にとって模範になるような、真に優れた業績を残しました。 私たちCiriumは、リヤド空港チームの偉業に敬意を表するとともに、彼らによる今後の大きな成長への挑戦を見守っていきたいと思います。

レポートのハイライト

  • デルタ航空が4年連続でCiriumのオペレーショナル・エクセレンスのプラチナ賞を受賞
  • アエロメヒコ航空がグローバル部門で最も定時運航率の高い航空会社に認定される
  • 発表された地域のリーダー企業:デルタ航空、コパ航空、イベリア・エクスプレス、日本航空、フライサフェアが最優秀賞を受賞
  • ボゴタ・エル・ドラド国際空港がCiriumの初のプラチナ空港賞を受賞
  • リヤド・キング・ハリド国際空港、2024年度「最も定時運航率の高いグローバル空港」に選出

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