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定時運航, 運航

2021年の定時出発率、日本の空港が軒並み上位にランクイン

January 28, 2022

世界の空港の定時出発率ランキングで首位に立ったのは、東京国際空港(羽田空港=HND)です。同港は2021年、95.6%の定時出発率を記録しました。

2021年の空港をめぐる状況は、2019年と比べて大きく変化しました。新型コロナウイルスの影響で渡航制限、需要減少に起因する旅客フライトの削減、人員不足、貨物の重要性の高まりによって、2021年定時運航率レビューにおける空港のランキングは様変わりしました。

国内路線が多いアメリカの市場が、他市場よりも力強く回復しました。世界のトップ20空港のうち、13の空港がアメリカ国内にあるというのもうなずけます。

しかし、世界の空港の定時出発率ランキングで首位に立ったのは、東京国際空港(羽田空港=HND)です。同港は2021年、95.6%の定時出発率を記録しました。

注目すべきは、空港の各カテゴリー(グローバル、大規模、中規模、小規模)において首位に立ったのがすべて、日本の空港であるという点です。大規模空港のトップは伊丹空港(ITM)で、96.51%のフライトが定時に出発しました。中規模空港のトップは定時出発率92.05%の関西国際空港(KIX)、小規模空港のトップは定時出発率96.05%の松山空港(MYJ)となっています。

定時運航率レビューにおける空港のカテゴリー分けは、現在のフライト活動の水準に基づくものです。フライト数は多くの地域で変動するため、空港のランキングもそれに従って変動します。2019年に10万7,800便の年間フライト数を記録した香港空港(HKG)のような大きな空港は、以前はCiriumレビューの基準においてグローバル空港のカテゴリーに含まれていました。しかし現在、同港は中規模空港のカテゴリーに含まれています。同港の2021年の年間フライト数は、2019年と比べて75%減少し、約2万7,000便だったのです。

これとは逆に、特にアメリカの一部空港の年間フライト数は飛躍的に伸びました。シャーロット・ダグラス国際空港(CLT)の2021年の年間フライト数は、2019年の17万4,480便から54%増えて26万9,000便となりました。

空港は現在の新しい世界情勢において、存続と繁栄のために新しいアプローチを試みています。特にそういった努力を行っている空港では、データを最大限に活用するデジタルトランスフォーメーション戦略を採用しています。各空港は今、空港内の旅客サービスや乗客の流れの改善、広範囲のパンデミック対策、手数料やサービスの調整および回収の最適化、人員の増加、乗客からの信頼性の向上、新たな貨物ビジネスの獲得に取り組んでいるのです。

この困難な時期に卓越した定時出発率を記録し、各カテゴリーの上位にランクインした空港に対し、心から祝意を表します。

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2021年の定時運航率に関する年次レポートの全編をこちらからご覧ください

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