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北米の回復力を体現するデルタ航空 


デルタ航空は2025年も北米で首位を維持しましたが、定時到着率は前年より2ポイント以上低下しました。

Scott McCartney, Aviation Consultant and Adjunct Professor Duke University

2025年、米国連邦航空局(FAA)が発表した航空交通管制(ATC)システムの現状報告には、老朽化したレーダーユニットを冷却するために20ドルの首振り式卓上扇風機が使われている写真が掲載されていました。繰り返されるATCシステムの障害や43日間に及ぶ政府閉鎖が、2025年の北米における定時運航率を大きく低下させたのも当然の結果と言えるでしょう。 

航空会社にとって、今年のキーワードは「回復力」でした。各社は、ニューアーク、デンバー、ヒューストン、アトランタ、ダラス・フォートワースといった主要空港の管制塔で発生した通信機器の故障による遅延に直面しました。一部では、管制官が数分間パイロットと通信できない事態が発生し、代替空港への着陸や地上待機を余儀なくされました。 

FAAによると、2025年の機器障害によるフライト遅延時間は、2010年から2024年の平均と比べて約300%増加しました。さらに、6週間にわたる米国政府閉鎖により航空交通管制官が不足し、広範囲で遅延やスケジュール削減が発生しました。 

デルタ航空は2025年も北米で首位を維持しましたが、定時到着率は前年より2ポイント以上低下しました。ニューアーク国際空港ハブで複数の通信障害に見舞われたユナイテッド航空は、2024年の第2位から第4位に後退しました。 

一方で、改善も見られました。シアトル拠点のアラスカ航空はFAAの機器障害の影響をほとんど受けず、前年の第3位から第2位に浮上しました。さらに注目すべきはスピリット航空です。同社は年内に再び破産裁判所の保護下に入りながらも、第3位を達成しました。定時運航率は約76.05%から78.83%へと向上し、従業員が財務的な不確実性の中でも運航の信頼性維持に集中していたことがうかがえます。 

カナダの航空会社も信頼性を向上させ、ウエストジェット航空とエア・カナダは共に定時運航率で約2ポイントの改善を記録しました。 

アメリカン航空は長年、信頼性向上に取り組みデルタやユナイテッドに追いつこうとしてきました。しかし2025年は、最大ハブであるダラス・フォートワース国際空港近くでの通信ケーブル切断を含むATC障害により後退しました。この障害は混雑した週末にフライトを混乱させ、FAAによればバックアップシステムも主システムと同時に故障しました。アメリカン航空は通信プロバイダーの対応の遅さを強く非難する声明を発表するほど不満を募らせました。 

年間を通じて、アメリカン航空の定時到着率は77%未満に低下し、2024年の78%弱から後退、順位も第4位から第6位に落ちました。 

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