- 定時運航
- 航空専門家の視点
アジアの航空会社、乱気流に真正面から挑む
旺盛な需要と供給能力増強の難しさという課題に再び直面した2025年、アジアのトップキャリアは、戦略的な運航計画と柔軟な対応力を発揮し、年間を通じて次々と現れる課題を乗り越えました。

Ellis Taylor, Asia Editor, Cirium
今年のランキングはフルサービスキャリアが上位を占め、その多くが、パンデミック後の高水準から旅客収益が後退する中でも、好調な定時運航率と堅調な財務実績を結び付けています。
フィリピン航空は、年間を通じて83.12%という際立った定時到着率を達成し、2025年のトップパフォーマーとなりました。本拠地であるマニラ・ニノイ・アキノ国際空港が慢性的な混雑に悩まされることを考えると、これは顕著な成果です。
同社にとって今年は重要な転換期でもありました。5月下旬にリチャード・ナトール氏が社長に就任し、カルロス・ルイス・フェルナンデス氏が副社長兼最高執行責任者として経営を支えています。
僅差で続いたニュージーランド航空は、エアバスA320neoファミリーやボーイング787型機で最大6機が地上待機となるエンジン問題に直面しながらも、大幅な改善を実現しました。同社はスケジュール調整や供給能力の維持に加え、年末にはウェットリース機材を導入するなど、積極的な対応を行いました。
タスマン海を越えて、ヴァージン・オーストラリア航空は今年、競合のカンタス航空を僅差で上回り、トップ10に返り咲きました。両社とも、新機材の追加により供給能力の伸びは限定的ながら、ネットワークの回復力を強化しました。カンタス航空は、最後のエアバスA380型機が運航に復帰したことで国際線供給を回復し、さらにフィンエアーからウェットリース機材を導入しました。
IndiGoは年間を通じて好調で、6月から10月にかけて80%以上の定時運航率を維持しましたが、11月と12月には後退しました。これは、12月初旬に導入された乗務員勤務規則の変更が原因で、数日間にわたり大規模な遅延と欠航が発生し、一時はデリー発の全便を欠航して運航をリセットする必要があったためです。しかし、この対応は奏功し、最小限の欠航で1日1,000便以上の運航を迅速に回復しました。
日本の航空会社は、ランキングで若干順位を下げたものの、引き続き堅実な運航実績を示しました。日本航空は首位をフィリピン航空に譲り5位に後退し、全日本空輸は2位から3位に下がりました。それでもなお、両社は高い運航信頼性を維持し、ANAはニュージーランド航空と同様に機材可用性の課題を抱えながらも健闘しました。
キャセイパシフィック航空の定時運航率改善には、香港国際空港での3本滑走路システムの全面供用開始が寄与した可能性があります。Covid規制解除が遅れた地域の一つである香港で、同社は機材とパイロット不足を克服し、アジアの主要な乗り継ぎキャリアとして再浮上しました。
シンガポール航空も、定時運航率が前年比でわずかに低下したものの、機材の効率的な運用を維持しながら、その卓越したサービス品質で高い評価を保ち続けています。





























航空AIと機械学習





















